糖尿病腎症は病期によって生活指導が変わってくる
07/28
糖尿病腎症は糖尿病の三大合併症のなかでも
直接、命にかかわることもあるので、最も怖い
合併症といわれています。
腎症→腎不全→人工透析
人工透析が必要となる原因で一番多いのが糖尿病なんです。
そうなる前に、早期発見して病期に合った生活指導を受けましょう。
腎臓の働きって何?
腎臓の働きというと『血液をきれいにする』ことを思い浮かべますが
他にも大切な働きがあります。
腎臓の働き ①血液をろ過し、尿をつくる 血液をろ過し老廃物を取り除き、血液をきれいにする 老廃物は尿として、体の外へ排泄する ②体液の調節 ③ホルモンをつくる |
腎臓の働きは毛細血管のかたまりになっている糸球体がメインに
なりますが、血糖値が高い状態が続くと糸球体の毛細血管が
痛めつけられフィルターが機能しなくなってしまいます。
そうして、ろ過ができなくなってしまうのです。
ろ過ができなくなると・・・人口透析!!
糖尿病性腎症の病期と治療法
糖尿病性腎症は病気の進行状況によって5段階に分類されています。
やっぱり病気は早期発見・・・
第2期の早期腎症までに治療を開始することで、糖尿病性腎症の病期進行を
遅らせることができるとされています。
ただし、やっかいなことに糖尿病性腎症の病期は第2期までは自覚症状があまりないのです。
【糖尿病性腎症の病期と治療法】
病期 | 検査所見 | 自覚症状 | 治療法 |
第1期 腎症前期 |
正常 | なし | 血糖コントロール |
第2期 早期腎症 |
微量アルブミン尿 | なし | 厳格な 血糖コントロール 降圧治療 |
第3期 顕性腎症 |
持続性タンパク尿 | むくみ 血圧上昇 |
厳格な 血糖コントロール 降圧治療 タンパク制限食 |
第4期 腎不全期 |
持続性タンパク尿 糸球体ろ過率の著明低下 血清クレアチニン値上昇 |
倦怠感 疲れやすい |
厳格な降圧療法 低タンパク食 透析療法導入 |
第5期 透析療法器 |
透析療法中 | 透析療法 腎移植 |
残念なことなのですが、糖尿病腎症には特効薬がありません。
つまり、厳格な血糖コントロール(HbA1c6%台以下)が糖尿病性腎症の病期進行や
予防にも治療にも大切になってくるのですね。
【A1Cマスターひろ】は・・・
自覚症状がないのは困りものですね。
どうして、糖尿病関連には自覚症状がないのでしょう??
検査、検査・・・これが一番!!
糖尿病は合併症も含めて『検査の病気』なんです。
血糖コントロールとアルブミンの尿検査で
糖尿病性腎症の病期進行を予防しましょうね。
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