HbA1cの低下で心血管疾患や死亡リスクが4割減
04/01
HbA1cは悪化していませんか?
スウェーデンの研究者がこんな発表をしています。
「2型糖尿病で、長期にわたりHbA1c値が低下している人は
そうでない人に比べ、冠動脈疾患や心血管疾患、死亡リスクなどが
いずれも4~5割減少する」・・・
なんとしても、HbA1cは正常と言われる基準値に近付けたいですね!
約5年間1万2,000人を追跡調査
スウェーデンの研究グループは2型糖尿病患者でHbA1c値が7~8.9%の
患者について約5年間の追跡観察研究を行った。
さらに、これら被験者は追跡期間中にHbA1cが上昇したグループと
下降したグループに分類をされた。
冠動脈性心疾患と心血管疾患の発症率、その死亡率を比べてみると
HbA1cが減少した患者群はHbA1cが増加した患者群よりも
冠動脈性心疾患の発症率は43%、死亡リスクは40%も低く
心血管疾患の発症率は43%、死亡リスクは33%も低いという結果だった。
一方で、両グループの治療内容について比較してみると、試験開始時と
追跡期間中ともに、食事療法や経口治療薬、インスリン、抗高血圧薬
抗脂質異常症薬の投与の割合やその変化パターンは、両グループで同等だった。
また、タバコを吸う人やタンパク尿症の割合、収縮期血圧値、低比重リポ蛋白値といった
リスク因子とその変化パターンについても、両グループで同等だった。
スウェーデンInstitute of MedicineのKatarina Eeg-Olofsson氏
>冠動脈性心疾患
心臓に血液を送る冠動脈で血液の流れが悪くなによって生じる病気のこと。
狭心症、心筋梗塞が冠状動脈性心疾患に含まれます。
三大危険因子としては高コレステロール血症、高血圧症、タバコですが
その他の危険因子として糖尿病があげられています。
心血管疾患
心臓・血管など循環器のの病気。
生活習慣病といわれる心筋梗塞や狭心症、大動脈瘤、大動脈解離などのほかに
先天性の心臓病なども含まれる。
心血管疾患の危険因子としては、高齢、タバコ、肥満、高血圧、脂質異常などがあるが
糖尿病も、重要な危険因子として挙げられている。
HbA1cについて
やっぱりHbA1cを長期にわたって良好な値で維持することって大切ですね。
このブログへお越しいただいた方に「HbA1cとは」なんて必要のない説明ですが
再度、確認してみます。
高血糖状態が長期間続くと、血管内の余分なブドウ糖は体内の蛋白と結合します。
この際、赤血球の蛋白であるヘモグロビン(Hb)とブドウ糖が結合したものが
グリコヘモグロビンです。このグリコヘモグロビンには・・・
や~めた!
とにかく、過去1~2ヶ月間の血糖コントロールの善し悪しを知る通信簿!!
【A1Cマスターひろ】はそんな風に思っています。
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